内視鏡を楽にするための薬剤使用について−院長の考え−

現在、私(豊田英樹)は三重大学医学部附属病院に勤務していますが、依頼により松阪中央総合病院・市立伊勢総合病院でも胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を行なっています。(以前は、松阪市民病院・鈴鹿回生病院・永井病院・岡波総合病院・村瀬病院・県立一志病院にも出張して大腸内視鏡検査などを行っていました。)

「操作を丁寧にやさしく行なう」ことと、「検査中は、‘内視鏡を受けてみえる方’に今どこでどんなことを行なっているかを話しながら、検査が順調であることを理解して頂きながら、リラックスしていただく」ことを常に実行しています。このことにより、鎮静剤・鎮痛剤の注射は必要最低限ですむようになります。(大腸内視鏡ですと約90%の場合、鎮静剤・鎮痛剤は使用していません。検査後に感想を伺いますと、約半分の方は「空気が腸内に入るための不快感・軽度の痛みがあった」とおっしゃられます。さらに 次回の大腸内視鏡検査では鎮静剤・鎮痛剤の注射を希望されるか伺いますと、8割の方は希望しない、2割の方は「もし副作用が全く無いのであれば希望する」との御返事でした。)

鎮静剤・鎮痛剤を使用しない場合、‘内視鏡を受けてみえる方’が内視鏡医を信頼していることがとても重要です。なぜなら、‘内視鏡を受けてみえる方’が内視鏡医の腕を疑っている場合、検査に対する不安は大きくなり 少しの不快感であっても とても堪えられない不快・痛みと感じ、検査を遂行することができなくなります。現実には、初めてお会いする方に内視鏡を行なうことが多いわけですので、「人間として信頼できる」と感じていただける雰囲気を内視鏡医は持たなければいけませんね。

鎮静剤・鎮痛剤が必要な場合もあります。それは「何か悪い病気が見つかるのではないかと とても恐れている」場合、「検査はとても恐ろしいものだと思い込んでいる」場合、「痛みや・不快をとても感じやすい」場合などです。このような時は、適切な鎮静剤・鎮痛剤の投与が極めて有効です。

従いまして、ハッピー胃腸クリニックでは、「何か悪い病気が見つかるのではないかと恐れている方」、「検査は恐ろしいものだと思われる方」、「痛みや不快を感じやすい方」、「楽に検査を終わらせたい方」には積極的に鎮静剤・鎮痛剤を用いた苦痛のない内視鏡検査を行いたいと考えています。

ただし、鎮静剤・鎮痛剤を用いた内視鏡検査の後は、1〜2時間は回復室でお休みいただきます。また、検査後には自動車、二輪車の運転はできませんので 家の方に迎えに来ていただくか、公共交通機関でお帰りいただく必要があります。お手数をお掛けしますが ご理解・ご協力をお願い申し上げます。