カプセル内視鏡とは、口から飲み込むだけで、腸の内部を撮影することができるカプセル型の内視鏡です。撮影された画像は、腰に取り付けたデータレコーダーに保存されます。カプセル内視鏡は使い捨てで、排便時に自然に排泄されます。
 検査がスムーズに行われるように、この説明用紙をよくお読みいただき、ご協力をお願いいたします。
*鉄剤を内服されている方は、検査の7日前から内服を中止して下さい。
 
検査の2日前  月  日( )
*  便秘の方は適宜下剤を服用し、検査2〜3日前から毎日便通があるように調整してください。
*  21:00頃にセンノシド 3錠を服薬してください。
検査の前日  月  日( )
*  朝食は 「白米・素うどん・食パン・ロールパン・メロンパン」を食べてください。
*  昼・夕の食事は検査食(エニマクリン® コロミル)を食べてください。
*  食べたり飲んだりしてもよいもの:
具のない味噌汁・すまし汁・コンソメスープ、豆腐(薬味なし)、透明な飴、カステラ、ビスコ、ゼリー(寒天は含まないもの)、コーヒー・紅茶(砂糖はOK、ミルクは不可)、お茶、実のないジュース、スポーツドリンク
*  19:00頃にマグコロールP50gを水180mlに溶かして服用してください。
*  19:00頃に水薬の下剤(ラキソデート)を1本、200mlの水に混ぜてお飲み下さい。
*  夜の8時以降は何も食べないでください。のどが渇いたときは、水やお茶・透明なジュースは飲んでいただいても結構です。

検査の当日  月  日( )
*  朝食は食べないでください。当日服用するお薬のある方は、朝5時30分までに水で服用してください。

*  6:00から7:00まで 1時間かけてモビプレップ1000mlを飲んでください。(安全のため一人では飲まないでください。万が一 気分が悪くなったときに手助けをしてくださる方が近くにいるようにしてください。
*  7:00から7:30の間に水(お茶・スポーツドリンク)500mlを飲んで下さい。
*  当日はできるだけゆったりとした服装でお越しください。おなかにセンサーを貼りますので、上下に分かれた服装でお越しください。
*  排便が落ち着いたら 9:00頃来院してください。
*  来院時 持参していただくもの
 ①モビプレップ 1000ml
 ②水・お茶・スポーツドリンクなど 1000ml
 ③軽食(パン おにぎり など)

9:00に来院してください。
*  排便状況を確認します。洗浄度が不十分な場合には モビプレップ500mlと水(お茶・スポーツドリンク)250mlを飲んで頂きます。
*  洗浄度が十分となった時点でカプセルを内服していただきます。
*  腹部に内視鏡画像を傍受するための、センサーを取り付けます。
*  記録のためのデータレコーダーを装着したベストを着ていただきます。
*  機械の作動を確認後、カプセルを内服していただきます。その後 腸の動きを促進する静脈注射(プリンペラン®:一般には吐気に対して投与される薬です)を行います。
*  カプセルが小腸に到達した時点で追加の下剤(モビプレップ1000mlと水(お茶・スポーツドリンク)500ml)を服用して頂きます。
*  カプセルが小腸に到達して2時間後に腸の動きを促進する静脈注射(プリンペラン®)を行います。
*  カプセルの排出がない場合は マグコロールP50g 900mlを飲んでいただきます。
*  S状結腸に到達しているが排出されない場合はテレミンソフト(ビサコジル坐剤10mg)を入れていただき 排出を促します。
*  15:00を過ぎても排出されない場合、S状結腸(肛門から30㎝程度の部位)でカプセルが留まっている可能性が高いことが報告されています。大腸全体の観察を行うため 肛門から痛みが少ない細径の内視鏡を挿入し 肛門からカプセル内視鏡がある部位までに病変がないかの観察を行います。(肛門からの内視鏡挿入を希望されない場合で、17:00を過ぎてもカプセルが排出されない場合は 記録のためのデータレコーダーを装着したベストを着たまま自宅に帰っていただき 翌朝、データレコーダーをクリニックに届けていただくことも可能です。

<検査中の注意点> 
*  カプセル内視鏡を飲んだ後、それが排泄されるまでは、MRI検査機器には近寄らないでください。
*  磁石または磁石を使用しているもの(マグネットクリップ、マグネット式キーなど)を腹部に近づけないでください。
*  検査中は機器やレコーダーベルトをはずさないでください。データレコードは精密機器のため、丁寧に取り扱ってください。強い衝撃を与えたりしないでください。
*  検査中は、時々データレコードの上部にあるLEDライトが点滅することを確認してください。何らかの理由でこのLEDライトがこの間隔で点滅しなくなった場合は、行動記録メモにその時刻および内容を記録して病院に連絡してください。
*  検査中の飲食や活動および違和感があった場合は、その感覚などについても、行動記録メモにその時刻および内容を記録し、検査終了時提出してください。
*  検査中は、汗をかくような激しい運動は避け、腰を曲げたり、かがんだりしないようにしてください。
<検査後の注意点> 
*  カプセル内視鏡が排便時に排泄されたことを必ず確認してください。排泄が確認できたら、必ず病院に連絡をしてください。カプセル内視鏡が体内に残っていないことを知らせるためです。
*  カプセル内視鏡の採取方法は、回収キットに同封されている「カプセル内視鏡採取の方法」をみて行ってください。
・  カプセル内視鏡の採取の際、自動洗浄機能(自動フラッシュ機能)付きのトイレの場合は電源を切ってください。
・  カプセル内視鏡の採取が困難なタイプ(例えば汲み取り式)のトイレはさけてください。
*  排便の中からカプセル内視鏡を回収した場合は、必ずメタル製収納袋に入れて当院に御持参下さい。
*  検査後も原因不明の吐き気、腹痛、嘔吐などを催し場合は、病院まで連絡してください。
*  カプセル内視鏡が体内にある間にMRI検査を受けることは危険ですので、排泄されるまで検査は受けないでください。 
*  カプセル内視鏡を飲み込んでから2週間たっても排便時に排泄されたことが確認できないときは、カプセル内視鏡が体内に残っている可能性があり、腹部のレントゲン検査を行い、カプセルが存在するときは適切な処置を行います。
 
<カプセル内視鏡の合併症>
*   病気のため腸に細い部分がある場合、カプセル内視鏡がそこを通ることができず自然に排出されなくなることがあります。
データを示しますと、2001年から2003年に米国で飲み込まれたカプセル内視鏡37530個のうち、20個(0.053%)は自然に排出されませんでした。そのうち15個(0.04%)は外科手術によって摘出されています。
万が一 服用したカプセル内視鏡が自然に排出されない場合は、薬で自然排出を促します。しかし、腹痛など腸閉塞症状を伴う場合や4週間以上排出されない場合は、①内視鏡によりカプセル内視鏡を取り出す、または ②外科手術(腹腔鏡下手術・開腹手術)にてカプセル内視鏡を取り出す ことになります。その場合、当院では対処できませんので、小腸内視鏡や外科手術が可能な施設に紹介させていただくことになります。この場合は、保険診療となりますので個人負担が生じます。
従いまして、カプセル内視鏡を受けていただくためには、カプセル内視鏡が排出されない場合の処置(小腸あるいは大腸内視鏡・外科手術)に対して承諾していただくことになります。

内容についてわからないことや、聞きたいこと、また何か心配なことがありましたら、
ご遠慮なくおたずねください。    
             
ハッピー胃腸クリニック
             TEL 0595-82-0071
看護師:田邊菜穂、 院長:豊田英樹  

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三重県亀山市の内科・胃腸科・消化器科クリニックです。やさしいベテランの内視鏡専門医が苦痛の少ない胃内視鏡検査(胃カメラ)・痛みのない大腸内視鏡検査(大腸カメラ)・日帰りポリープ切除を丁寧に行ないます。ピロリ菌の除菌治療、クローン病にとても効果のあるレミケード・ヒュミラ・エンタイビオによる治療も行っています。腹部症状の原因を調べるため積極的に腹部エコー検査を行い、胃腸疾患をエコー検査で診断することに力を入れています。おなか・胃腸科の症状でお困りの方はもちろん、一般内科診療も得意です。内科・消化器内科診療を通じて御来院の皆様がよりハッピーになっていただけるようスタッフ一同で誠心誠意尽くさせていただきます。

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