どの医師に内視鏡をうけるべきだと思いますか?

胃内視鏡くらい誰にしてもらっても差はないのではと思っていませんか?私が考えるお勧めの内視鏡医のプロフィールを述べます。

①検査を楽にしてくれることはとても重要なことです。しかし、これは必要最低限の条件です。これだけでは十分ではありません。
どんなレベルの病院で内視鏡の経験を積んでも、数をこなせば検査を楽に終わらせることは比較的簡単です。私の今までの経験では楽に検査をしてくれることと、内視鏡診断の能力には必ずしも関係はありません。

②「小さい癌」、「見つけにくい癌」、「稀な腫瘍」、「稀な病気」を的確に見つけて診断することはかなり難しいです。

たとえば診断が難しいものには「早期の食道癌」があります。食道癌の予後は悪いため早期に診断しないと取り返しがつかないことになりかねません。私は今までに約70例の早期食道癌を診断してまいりました。しかし、胃内視鏡検査をしてみえる医師のなかには早期食道癌を自分で見つけたことのない方も相当みえるのではないかと思います。

内視鏡診断はパターン診断です。つまり、「こういう内視鏡像が見られた場合****が考えられる」という経験の積み重ねで、内視鏡診断能力は高まるのです。「こういう内視鏡像は・・・・」という経験をいっぱい持った方が診断能力の高い内視鏡医であるわけです。従って、見たこともない病変を診断することは不可能に近いということが言えると思います。ただし、内視鏡検査の数だけ多く経験してもあまり意味がありません。その結果を振り返っていかに反省したか・よく検討してきたかがとても重要です。自分が行った検査を十分検討している医師は、その結果を「論文」や「学会発表」という形で残しているものです。

「小さい癌」、「見つけにくい癌」、「稀な腫瘍」、「稀な病気」を十分経験し、的確に診断できるようになるためには、症例が多数集まる大きな専門病院で、かつ真摯に内視鏡診断に取り組んでいるチームに参加し、そこで数年以上の経験が必要でしょう。さらに、経験した症例を振り返り・検討し続けてきたことを「論文」などにまとめて世界に報告してきた経験がとても大事であると私は考えています。

かつては胃がん検診の主流はバリウム検査でした。
バリウム検査では胃の内部を影絵を見て診断するため、小さい病変をもれなく確実に診断するのは困難です。

一方、胃の中をリアルタイムに直接観察できる内視鏡検査は、見落としのない詳しい観察・診断を行うことができます。

さらに、内視鏡検査は診断と同時に組織検査が行えるという利点もあります。こうしたことから、現在では胃がん検診においても内視鏡検査が主流となってきています。

「内視鏡検査は苦しい」と言われていましたが、内視鏡検査に使う器具は細くてやわらかな内視鏡になり、また検査方法も改善されました。さらに軽い鎮静剤を使用することでより楽に、そして安心して検査を受けられるようになりました。

1. 検査前日は、夜9時までに夕食をおとりください。夜9時以降は禁食ですが、水やお茶、透明なジュースなどは飲んでいただいて結構です。

2. 検査当日は、朝食をとらずに来院ください。起床時にコップ1杯の水は飲んでいただいて結構です。(空腹の際は砂糖を舐めていただいてもかまいません)

3. 常用薬(血圧・心臓・喘息・精神科などの薬)を飲んでいる方は、起床時(朝6時頃)に服用してください。

4. 衣服は着脱しやすい服でご来院いただき、宝石・アクセサリー類も控えてください。

*血液をさらさらにする薬(アスピリン、バファリン、パナルジン、プラビックス、プレタール、ワーファリン)を服用されている方は、検査の予約の際申し出てください。これらの薬を服用されていますと、組織検査ができません(組織検査のあと出血が止まらなくなるため)。

1. 胃の中をきれいにするための薬の入ったお水を飲んでいただきます(胃の壁にへばりついている粘液を洗い流し、観察が容易になります)。

2.血圧を測定した後で 喉にスプレー式の麻酔薬を噴霧します。

3.内視鏡検査を楽に行うために、希望によりリラックスできる注射をします。

4.リラックスできる注射を使用した場合は 血液中の酸素濃度をモニターするために指にクリップの様なものをつけます。

5. 内視鏡を喉より挿入し、検査が始まります。検査時間は5〜10分間程度で終了します。

6.病変(潰瘍・ポリープなど)を認めた場合、少し組織を採って調べます(生検と呼びます)。痛みはありません。少し出血しますがすぐに止まります。

*リラックスする注射を使った場合: 
 ・検査終了後、使用した薬のために少し体がふらつくことがありますので、1時間程度休んで頂いた後で帰っていただきます。
 
*口からの内視鏡検査を行った場合:
 ・検査後 2時間は飲んだり食べたりできません
                 (むせることがあるため)。
 ・2時間して水を飲んでいただき、
         むせなければ食事をしていただいて結構です。


*組織検査(生検)を行った場合:
    当日は消化の良い食事にしてください。
    アルコールは飲まないで下さい。 

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三重県亀山市の内科・胃腸科・消化器科クリニックです。やさしいベテランの内視鏡専門医が苦痛の少ない胃内視鏡検査(胃カメラ)・痛みのない大腸内視鏡検査(大腸カメラ)・日帰りポリープ切除を丁寧に行ないます。ピロリ菌の除菌治療、クローン病にとても効果のあるレミケード・ヒュミラ・エンタイビオによる治療も行っています。腹部症状の原因を調べるため積極的に腹部エコー検査を行い、胃腸疾患をエコー検査で診断することに力を入れています。おなか・胃腸科の症状でお困りの方はもちろん、一般内科診療も得意です。内科・消化器内科診療を通じて御来院の皆様がよりハッピーになっていただけるようスタッフ一同で誠心誠意尽くさせていただきます。

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